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ベトナム独立運動の志士ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)と浅羽佐喜太郎、犬養毅と頭山満 [海外]

2017年3月4日(土)午後
ベトナム訪問中の天皇、皇后両陛下は、フランス植民地時代に独立運動を指導したファン・ボイ・チャウの記念館を訪問。


ベトナム中部の古都フエに滞在している天皇、皇后両陛下は最後の王朝「阮(グエン)朝」(1802年~1945年)の王宮を午前に訪問後、ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)(1867年~1940年)記念館を訪問。

天皇陛下は「ベトナムの独立にかかわった日本との関係を伝えていくことは大変喜ばしい」などと感想を話されています。

古都フエにある記念館には、支援した静岡県袋井市出身の日本人医師に関する展示もあります。


ベトナムの歴史
ベトナムの歴史は、阮朝、フランス領インドシナ、ベトナム帝国その後南北に分かれベトナム民主共和国(北ベトナム)が現在のベトナム社会主義共和国となっています。


阮朝は1802年から存在しましたが日本の明治時代1887年から昭和の1945年3月10日までは、フランス領インドシナとしてフランスの支配下にありました。

ベトナム独立運動というと、ホー・チ・ミン(1890年5月19日 - 1969年9月2日)が有名で、初代ベトナム民主共和国主席、つまり北ベトナムのトップでした。

ベトナム帝国からベトナム民主共和国(北ベトナム)への移行期の人物です。





ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)
ファン・ボイ・チャウ(1867年12月26日 - 1940年10月29日)はホー・チ・ミンより一世代前の人物です。

ホー・チ・ミンは渡仏経験があり、フランス留学経験のある鄧小平(1904年8月22日 - 1997年2月19日)の方が近い世代でしょう。

鄧小平は香港返還(1997年7月1日)に立ち会うことなく去っていますが。


ホー・チ・ミン、鄧小平より前の時代の人であり交流関係のあった人物も江戸時代の生まれなのがファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)です。




犬養毅、浅羽佐喜太郎
ニュースにあるようにファン・ボイ・チャウは、首相になる前の犬養毅らと交流を持ち、日本の近代化に学ぶため、多数のベトナム人青年を留学させたことで知られる人物です。

このベトナム青年を日本に留学させ人材育成をする運動は東遊運動(ドンズー運動)と呼ばれるものです。

元々は、1905年(明治38年)ファン・ボイ・チャウは武器援助を求めて日本を訪れるのですが、まずは人材育成と諭されたことに始まります。


理由の一つは日本政府はフランスとの関係悪化を懸念してのことです。

これはインド独立支援に関しても同様、イギリスとの関係があり政府は表立って支援できません。

それで支援は民間人の役割となるわけです。



役割と言っても割り当てられたものでなく篤志家で、共感し支援を自発的にする人物という意味です。

それが記念館の展示にある静岡県袋井市出身の日本人医師、浅羽 佐喜太郎(1867年 - 1910年9月25日)さんです。

2人の交流は、日仏協約の締結(1907年6月10日)によるベトナム人留学生のの国外退去命令が出された1909年(明治42年)3月まで続きました。

日仏協約で日本はフランスのインドシナ半島支配を容認ということでベトナム人の独立支援を表立ってできません。

東遊運動終息まで多少のタイムラグがあったということです。

日仏協約は、1941年の日本軍によるフランス領インドシナ進駐によって事実上無効となりました。


フランス領インドシナから極短期間ベトナム帝国の時期を経て再び闘争の時代に入ります。

これがホーチミンの時代です。

ファン・ボイ・チャウはそれ以前で、犬養 毅(1855年 - 1932年)の時代の人です。


日本での支援者は浅羽佐喜太郎、同じ年の生まれでした。

日仏協約の締結でベトナム人留学生のの国外退去命令が出されたことにより浅羽佐喜太郎は大隈重信や犬養毅を酷評したと言われていますが政府の人間としては仕方がないのでしょう。



頭山満
犬養毅と同じ安政2年の生まれに頭山満(とうやま みつる)という人物がいます。

安政といえば、安政の大獄(1858年 - 1859年)、安政7年の桜田門外の変(1860年)があります。



ニュースでは彼の名まで出てきませんが、犬養毅の盟友だったとされる人物で、右翼、アジア主義者という妙な紹介がされています。

欧米のようにアメリカファーストのように自国第一主義なら右翼でもいいのでしょうが、他国の植民地支配から民族独立支援をする人物が欧米と同じように右翼と記述されているのは悪意なのでしょう。

アジア各国の独立を支援していたということで犬養毅以上に知られてほしくない人物だからでしょう。



リバタリアン応援団
ヒラリー・クリントン軍産複合体の自作自演戦争政権となるよりも右翼トランプ政権の方がましというだけであって、独立独歩のリバタリアンと言いながらインフラ整備に日本人の年金を使う厚かましさ。

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北米大陸上陸後、現地生活の困難があった時ネイティブアメリカンに助けられながらも独立独歩のリバタリアンの思想が何たら。

その後原住民は虐殺。



それをしょうがないというのが日本のネトウヨをこき下ろすリバタリアン応援団のようで、同時にリベラルなのか何なのか中国人朝鮮人嫌いは人種差別と発言。

そもそも同じアジア系黄色人種ですが。。。

英語ではアジアンのグループに日本人も入るはずです。

そもそも人種差別の原義は白人によるその他の人種を差別することです。

大阪人と東京人がそれぞれ大阪民国だのトンキンだの言うのはよくは無いのですが人種差別ではありません。

勘違いなのかわざとなのか知りませんが、名誉白人級に意識の高い人には結構ありますね。



それで頭山満などのアジア主義者はフル無視

ネトウヨの怪しさや税金という名目以外の強制される料金を含めた重税感や税金の使われ方の問題は分かりますが、米国の一部分のましなところだけ切り取って後はどんどん変な方向に誘導

どれだけアジアが嫌いなのでしょうか、自分もアジア人の顔なはずなのに?


当時は犬養毅が政府として表で出来ないことを頭山満が民間人として裏で行っていたということです。

例えば、日本政府は中華民国臨時政府の袁世凱支持のため、政争に敗れた孫文の亡命を認めさせ匿ったのは頭山満です。

政府の人間としては仕方がないというのはこのことです。

ただ、裏で頭山満が行き場を失った者を支援。

現代は保守と自称しながら重税感のある時代に自己責任として切り捨てるのが偽装保守の新自由主義隠れ全体主義者でしょう。



先の大戦で終戦直後の民族独立で現地の人間に後ろから撃たれることがあっても仕方がないと同じようなものです。

政府の人間となった犬養毅は悪く言われるのも仕方がないと思っていたのでしょう。

後は、頭山満が動いてくれる。

所期の目標が達成されるならば日本人の役割は果たしたということです。




本来ならばこういった人物が保守であり、最近の新自由主義のように他人に冷たく困っているのを見てもこっそりフェードアウトのようなものは偽装保守とされるものです。

だから、右翼?となるわけです。


札束を握りしめて死ぬのは確かに札束を保守しているのでしょうが本来の意味ではないでしょう。

年を取っているから保守というのはネトウヨ並にウソです。

困っているのを見たら、じゃあウチに来いというのが保守であり現代はほぼ死に絶えています。



アジア人が自分の国という箱を作ったのが戦後で、次の課題は経済。

これも西側諸国に肩を並べるほどになっています。

今日の日経新聞はBRICS特集?

今回、無事に離陸できるかどうか。

所期の目標が達成されるならば日本人の役割はというのですが、さて。



今回、陛下のベトナム訪問でファン・ボイ・チャウに関して、ニュースでは犬養毅、浅羽佐喜太郎の名前が出てきました。

インド、中国、朝鮮、ベトナムなどアジア人の独立支援をした頭山満は無理なのでしょう。


ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)と浅羽佐喜太郎、犬養毅と頭山満

それぞれ同い年で、表で活躍する人、裏で支援する人の話でした。



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