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トルコのクーデターと軍部の世俗主義とは? [海外]

トルコでクーデターの試みのニュースが入っています。

ここでのクーデターは現政権に対する軍部のものとされています。

そして現在まだ完全に終息したとは言えないようです。



現政権はイスラム色が強い政権とされています。

が、今まで特に軍部が反乱を起こしたという話は聞いていませんでした。

だから、今まで放置していたのに急に何故?と逆に不審に思うわけです。



世俗主義とは政治と宗教を分離し、政府が宗教に支配されないという立場です。

で、トルコは中近東の国、イスラム圏の国なので、その中で世俗主義国家として有名でした。


また、トルコの軍部が世俗主義の守護者として政府を見張っているという良いイメージがありました。

軍部が政府を監視しているのが良いイメージ?

でも、私たち日本人としてはだいたいそんなところだったと思います。

「世俗主義」という言葉に引きずられて。




そうした中でエルドアンのイスラーム主義が強い政権が出来たのですが、今まで特に軍部からは大きな動きは何もありませんでした。

そしてイスラム過激派が猛威を振るい、その支援の一部をトルコが担っているとされるのですが、トルコの一部のジャーナリストや憲兵が突き止めると政府によって拘束されたりしていました。


米国の副大統領であるジョー・バイデンは2014年10月ハーバード大学ケネディースクールでの講演でISIL、呼ばれ方はコロコロ変わるので実は何でもいいとは思いますが、イスラム過激派の部分的に支援している国に、サウジアラビア、トルコ、UAEがあると話しています。

が、即座に謝罪しました(笑)

速攻土下座?(笑)


そういえば、ニューヨークで発生した911事件の背後にもサウジアラビアが関わっていたという米政府の報告書が出されることにサウジは不満を表明していました。

米国にサウジアラビアがテロリストを送込んだ!?



書いていて面倒臭いのですが、もちろん、サウジやトルコやUAEはトカゲの尻尾であり、その後ろの黒幕がいるのですが、それはバイデン副大統領の近くに居るわけで、つまりは内部なので直接言及できませんという話です。



表のワルモノ役のイスラム過激派テロリスト(新聞用・解説者向け)

サウジやトルコやUAE(将来のトカゲの尻尾。「巨悪だ〜!」(笑))

黒幕(=実は米副大統領の近くにいるから危険)(笑)


そういう三層構造なのでしょう。

大人の事情と言えば大人の事情ですが、暗殺される可能性大ですからね。



空から衛星監視もできれば、金融ネットワークにも侵入でき、通信も監視可能

なのに、いつまで経っても過激派は元気!

なんだかマンガみたいでバカバカしいのですが現実は小説より奇なり?



そうしたバレバレな状況でトルコは政権を運営して来たのですが、ロシアのプーチンがワルモノをやっつけるという大義を得て本気でシリアで空爆を開始。

失敗だったのはトルコがロシアの軍用機を撃ち落としたこと。

その後の展開はエルドアン大統領の謝罪、ロシアへの空軍基地利用許可の可能性の言及

つまり、トルコの現政権のバックが入れ替わってしまいそうな状況でした。


ロシアがトルコをコントロールするようになるのが都合の悪い勢力。。。

そこでやっと「世俗主義」の軍部がクーデター!

イスラム色の強いエルドアンが政権を取った時に「世俗主義」の軍部がクーデターだったら、なるほどねでした。

が、よ〜くタイミングを見ると、エルドアンがロシア側に寝返りつつあるのを嫌った軍部の一部がクーデターの可能性が出て来ました。



いままで世俗主義でもイスラム主義っぽくなってもスルーだったのが、急にクーデター!

都合が悪くなったからと読めて来ます。

ということはトルコ軍部の「世俗主義」も怪しくなって来ます。

何をどう監視していたのでしょうか?

「世俗主義」の衣をまとったトルコ軍部の役割とは何だったのでしょうか?




ところでエルドアンは海外に脱出したのかもと言われています。

サウジアラビアか?という話が出ています。


今までの展開ならありそうです。

サウジ、トルコ、UAEと。

それとも。。。


クリミア


トルコから直ぐに抜けられ、且つ紛争地帯上空を通ることも無い。

ウクライナ上空の事件もありましたからね。



ただ、サウジアラビアも最近はキョロキョロしだしているので何とも。。。

こちらもエルドアン式に立場を変えようとしている気配が。

すると、仮にサウジに居たとしてサウジアラビアの立場が今度は微妙に。。。



チェスは仮想の戦争です。

チェス専用コンピュータが人間に勝っても、現実世界の動きは更に複雑です。


プーチン大統領の動きを見ているとチェスよりも将棋の方が近いようです。

知っていても全てを公言せず壊さず介入機会のために利用する


あっ、トルコリラが心配な人もいるかも知れませんね(笑)

ご利用は計画的に!


クーデターがトルコで発生するのもプーチン大統領に取っては想定内だったかもしれません。





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