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オーストリア中央銀行、ゴールドの保管は自国で [経済]

日経新聞、平成27年7月27日月曜日の紙面、「Nikkei Asian Review」に出ています。

欧州の中銀、金の保管は自国で


以前にも書きましたが、自国のゴールド・金塊、金の延べ棒をどこに置いておくかですね。

話題になったのは、ドイツ、オランダスイスなどです。



今回は、オーストリア。


5月にはオーストリア中銀が英国から持ち帰る意向を表明した。 ユーロへの不信感やテロに対する警戒心に世界情勢の変調が重なるなか、金塊が飛行機に乗って相次ぎ”帰国”する。


6月以降の記事アクセスランキングの7番目

Self-storage: European central banks step up gold repatriation

の要約記事です。



通貨はユーロのオーストリア共和国の中央銀行、OeNB

英ガーディアンは5月29日に書いていますが、オーストリアの大衆紙、一般紙、経済紙は22日に報道しています。

ちなみにドイツ経済紙のハンデルスブラットも同じ日に伝えています。

ということはオーストリアにとっては大きなニュースだったということでしょうか。



80%が英国に置かれている現状


監査でリスクがあるということを受けて決定しています。

今になってというのが普通なら何故?ですよね(笑)

それは聞かないでってこと(笑)



今後5年かけてウィーンに空輸されるようです。


ウクライナは通らないと思うので安全なのかも知れませんね。



英国に預けている280トンの内の約45%の110トンのゴールドがオーストリアに戻るということです。

後は損切り?

あまり一度に戻すと問題があるからなのか何なのかは知りませんが。

大人の事情なんですかね。



金、暴落とかニュースで出ていますが、その一方欧州の中央銀行は自国に保管することを選ぶ。

一体何が起こっているのでしょう?



金、暴落と言ってもニュースであって短期の動きですよね。

先日は、米モルガン・スタンレーが最悪、800ドルまで下落という報道がありました。


中央銀行が一々現物をそんなことで動かすわけは無い筈です。

オランダやスイスの話は2014年末の発表でした。

その間にも欧州大陸ではゴールド現物自国保管の動きは進んでいるということです。



偉い人が言ったからよりも、動きに注目したいですね。

正義、正しい(キリッ)という、変な新興宗教のような正義病にかかると怖いですから。


海外では~、欧米では~、と言っても意識高い系の世界とは違って欧州でも色々とあるわけです。

英国と大陸では違うと言いますしね。



あ、そういえば几帳面なドイツ人が主張する溶解検査ってオランダは実施したんですかね?


追記
元々はレパトリエーションは、元の場所へ帰る、復員とか本国送還、海外投資資金の引き揚げの意味な筈ですが、金移動だと大分違って来ますよね。

海外記事といっても色々あって面白いですね。


まぁ薄めて印象操作なのか知りませんが、「zurück」、「レパトリ」が単なる「移動」ですか(笑)

なるほど、なるほど。

ウィーンのカフェとかでオーストリア人に聞いてみたいですね。

そしたら怒られちゃうかも知れませんね、「帰ってくるんだよ!」と。



オーストリア中銀の決断!、でも総裁は懸念されるようなことでは無いよ何たらかんたら、という釈明が載っているわけで、やはり「移動」ではなく「レパトリ」と意味が分かるように素直に書くべきかと思います。

都合が悪いんでしょうか、読む方は楽しめるのに(笑)

オランダ中銀DNBのサイトでは調整とかバランスを取ったとか大人のトーンで書かれていましたね。


一方報道では変に中立的な「移動」という言葉だと逆に怪しくなりますよね。

訳しにくいという言い訳はありますが、そこは翻訳家の仕事な筈です。


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