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マレーシア航空の再建案 6000人と路線の削減 [海外]

今年3月にMH370便の失踪事件が発生しました。

更に、7月ウクライナでMH17便撃墜事件が起きました。

これらの影響から赤字拡大が見込まれています。



MH、マレーシア航空ですね。

偶然にも両便ともに同じ型の航空機でした。


残念ながら利用者はこの航空会社を避けるようになっています。

もちろん、機体や様々な補償の問題もあるでしょう。



経営は悪化しています。

2014年に黒字化という当初初の計画がありましたが達成不可能となりました。

そこで経営再建策として、社員の約4分の1相当の5000─6000人を削減する案

また、路線の削減もあります。


マレーシア航空はカザナ・ナショナルが大株主です。

こちらは政府系ファンドで、同社の全株式を買い取り非公開企業とするようです。


黒字化ということですが、つまり赤字続きだったわけです。

事件以前から会社が不調だったということです。

偶然2つの事件に巻き込まれで売上げを落としているのですが、問題は他にもあったといういことです。


カザナ・ナショナルはマレーシアの政府系ファンドで主な投資先企業にプロトン、CIMA、ムアマラット銀行、マレーシアの電力会社、テナガ・ナショナルなどがあります。



マレーシア航空はマレーシアのナショナル・フラッグ・キャリアです。

失踪、撃墜事件以前に、労使の対立やコストが高いこともありました。

また、政府系という甘えも合ったのでしょう。

累積赤字も膨らみました。


そこで黒字化を目指したのですが、偶然にも事故/事件が重なりました。

マレーシア航空自身が起こしたものでもないのですが、キャンセルが相次いでいます。

ただ大株主カザナ・ナショナルは株式の3分の2以上を押さえています。

「すべてのオプションを考えている」と発表しています。

破綻処理、売却、完全国有化


オプションの一つにマレーシアの国産車「プロトン」を所有するグループに売却という話も出ています。

プロトンはカザナ・ナショナルの出資先でもあります。



日本航空は一度経営破綻し再建しています。

今回、政府専用機のメンテナンスがANAへ流れました。

ボーイング747-400からボーイング777-300ERに政府専用機が変更されます。

このタイミングでJALからANAに変更されています。


マレーシアの場合は、政府専用機はエアバスです。

先は不透明ですが、こういったものも変わる可能性も出て来るでしょう。


現在中国のGDPが日本の2倍ということで、日本以外のアジア諸国の経済は良いのですが、マレーシア航空はこの波に乗れていないようです。


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