スーパー・マリオ・ゲッツェとマヌエル・ノイアー

何かと行動では話題を提供してくれるマラドーナ氏ですが、分析の方はさすがです。


アルゼンチン対ドイツ戦、2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会

当然、アルゼンチンに勝って欲しいし、FWリオネル・メッシを推します。


でも、メッシがゴールデンボール（大会MVP）を受賞したのは正当な評価ではないと言います。

試合後のピッチから受賞まで一貫して冴えない顔のメッシ

本人も分かっているのかもしれません。



同じ壇上でドイツGKマヌエル・ノイアーはゴールデングローブ賞、最優秀GKでした。

ノイアーは、階段を上る時にガードマンの隙間から伸びる手に時折タッチしていました。

メッシは当然それはしませんでした。


２位じゃだめなんです。

しかも、MVP？



メッシは、グループステージで４ゴールを記録しました。

決勝トーナメントに入ってからは無得点！


マラドーナの後継者は誰だという話題がいつも出ます。

当然、メッシだろうと。


マラドーナ氏もメッシのことが気に入っているのですが、それとこれは別。

この辺はお騒がせな行動は別として、プロですね〜



MVP以外にも試合運びの読みも的確でした。

ドイツの36歳FWミロスラフ・クローゼ、W杯通算得点を１６点で歴代最多得点です。

未だにポーランドのと付くクローゼですが、ドイツです。



決勝戦では、クローゼは後半43分に、ゲッツェと交代。

歴代最多得点という記録を残していますが、決勝点はお預けとなります。

彼個人的には両方きめたいとは思いますが。



ドイツはどちらかというと元スター選手が監督の傾向がありましたが、今回はヨアヒム・レーヴ。

延長突入間際の選手交代でした。

後半43分というと、後２分プラスアディショナルタイムでゲッツェがゴールか、延長戦でか。

微妙な時間帯で仕掛けてきました。



マラドーナは「クローゼをゲッツェに代えるなら明らかに勝利を目指している」と指摘していました。

レーヴ監督はゲッツェに「メッシよりも優れているということを世界に示し、Ｗ杯の勝者を決めろ」と。

そして、後半43分に36歳の11番と22歳の19番が交代しました。



この時クローゼはマリオに「今日はまだゴールできる」と言ったそうです。

残り時間が殆どない後半で決めるのか、延長で決めるのか。



微妙な時間帯での交代でしたが、結果延長後半８分に22歳ゲッツェ、ゴール！

これで、スーパー・マリオ・ゲッツェという見出しにもなっています。


ここで名前が出て来るのが、日本代表の香川選手。

なぜ差がついたのか、です。


本人からすれば、そうはいってもですよね。

ドイツを応援すると言ってましたし。



香川選手のドルトムント時代（2010-2012）でのチームメイトでした。

ゲッツェは2009年から2013まで在籍後、バイエルン・ミュンヘンへ。


移籍したときは、ゲッツェは裏切り者と呼ばれました。

マヌエル・ノイアーも同様、内田選手のシャルケからバイエルン・ミュンヘンへ。

バルサとレアルみたいですね。



今回のドイツ代表はバイエルン・ミュンヘンとも言われます。

スタイルはともかくとして一緒にいる時間が長いので感覚がわかるのでしょう。



一方「自分たちのサッカー」を追求しようとした日本代表

フィールドプレーヤー間の距離をコンパクトにするとディフェンスラインとゴールキーパーの間が空きます。


裏を取られそうになると全力で戻るしかオプションがないようでした。

毎回、ディフェンダーが相手FWと競争です。

もし、ノイアーがいれば。。。



優秀な選手だからこそ裏切り者と呼ばれるのか。

今大会の活躍は優秀な裏切り者の力がドイツに栄光をもたらしたようです。


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